manaの雑記帳

気の赴くままに残していきます、、

『月の立つ林で』(著:青山美智子)

先日読んだ青山美智子さんの『月の立つ林で』がまたとても心にしみましたので、

記録させてください。

ずっと青く爽やかな風に包まれているような素敵な1冊でした!(表紙の色に引っ張られてるのかな?!)

 

長年勤めた病院を辞めた元看護師、売れないながらも夢を諦めきれない芸人、娘や妻との関係の変化に寂しさを抱える二輪自動車整備士、親から離れて早く自立したいと願う女子高生、仕事が順調になるにつれ家族とのバランスに悩むアクセサリー作家――。

つまずいてばかりの日常の中、それぞれが耳にしたのはタケトリ・オキナという男性のポッドキャスト『ツキない話』だった。
月に関する語りに心を寄せながら、彼ら自身も彼らの想いも満ち欠けを繰り返し、新しくてかけがえのない毎日を紡いでいく――。(あらすじ引用)

 

それぞれがタケトリ・オキナと出会い、そして月を中心にみんな少しずつ重なり合い、つかず離れずいい距離で物語が進んでいくのがとても心地よかったです。

最後の仕掛けには、やっぱりな~!というちょっとした誇らしさと、そして結局涙させられました。

 

月は当たり前にそこにあって、寄り添って、一番良いところに距離を変えて…だからこそ、またいつでもこの本を読んだこの感情に立ち戻ってきたくなりました。

普段の生活の中でも、当たり前すぎて気づいてないことって無限にあって、いろんなことに支えられているのにそれに気づけないことで自分自身を不幸にしてる。

そのことに気付くことで、また一つ自分自身が価値のある存在であるように感じられ、大切なものを抱きしめる温かさを感じられるのかもしれません。

 

今の幸せを精一杯抱きしめて今日も前向きに生きるぞ~~!